メンズエステでお触りしたらどうなる?禁止されている理由も解説

メンズエステは、日々の疲れを癒やすリラクゼーションサービスとして多くの男性に利用されています。しかし、性風俗店と勘違いし、セラピストにボディタッチしようとする方が一部存在するのも事実です。セラピストに意図して触れる、性的サービスを強要するといった行動に出た場合、サービスの中止や出禁、さらには法的な問題に発展するおそれもあります。

この記事では、メンズエステでお触りがNGな理由や、お触りしたときに発生するリスク、お触りしたい気持ちを抑える方法を分かりやすく解説します。

1.メンズエステでお触りがNGな理由とは?

メンズエステでは、セラピストへのお触りやボディタッチは一切禁止されています。男性向けのお店のため、誤解されることがありますが、お触りやボディタッチはメンズエステのサービスには含まれていません。

ここでは、メンズエステでセラピストにお触りしてはいけない理由を解説します。

1-1.メンズエステは風俗店ではないため

そもそも、メンズエステは風俗店ではないため、お触りやボディタッチなど性的サービスがすべてNGとなっています。

男性が積極的に女性へ触れられるお店は、風営法に則った届出を行っている風俗店のみです。

最初から風俗店として届出を行い、経営している一部のお店を除くと、ほとんどのメンズエステはリラクゼーションの提供を目的とした健全なマッサージ店です。セラピストとのコミュニケーションや、マッサージによる癒しを提供するお店であり、性的な開放を求める男性はターゲットに含まれていません。

マッサージの都合上、セラピストのほうから密着したり際どい部分に触れたりすることはあるものの、あくまでリラクゼーションの範囲にとどまっています。

1-2.店舗が定める利用規約で禁止されているため

店舗が定めている利用規約の中でも、セラピストへのお触りやボディタッチは禁止されている行為の1つです。メンズエステは風俗店ではないため、お店が性的サービスに該当する行為を容認すると法律に抵触するおそれがあります。

多くのメンズエステ店舗では、お客様が誤解したままセラピストに性的サービスを求めたり、お触りしたりすることがないように、事前説明を行っています。トラブル発生時に「聞いていない」と言い訳はできません。

マッサージ前のカウンセリングで記名を求められる同意書や誓約書などにも、お触り禁止は明記されています。お触りのほか、意図的に紙パンツをずらして男性器を見せつけるといったセクハラ行為も避けましょう。

1-3.セラピストは5Nを前提に働いているため

メンズエステが5Nを前提とした職場であることも、お触りを禁じる理由の1つです。メンズエステにおける5Nとは、下記の5つをさす言葉です。

5N 意味
脱がないセラピストは衣装を脱がない
舐めないセラピストはお客様の体や性器を舐めない
舐められないお客様に体や性器を舐められない
触らないセラピストはお客様の性器を触らない
触られないお客様から体や性器を触られない

セラピストは、衣装を脱いだり性的サービスを提供したりせずに働ける仕事であることを魅力に感じて、メンズエステに入店しています。店舗側も求人で5Nを売り文句にしている場合が多いため、お客様の要望でお触りが解禁されることはありません。

2.メンズエステでお触りするとどうなる?

相手が自分好みのセラピストだった場合、つい偶然を装って触りたくなる人もいるでしょう。しかし、実際に行動へ移すことはおすすめしません。

ここでは、セラピストにお触りやボディタッチをすると、どのような影響やデメリットがあるのか解説します。

2-1.セラピストから嫌われる

お触りやボディタッチをきっかけに、お気に入りのセラピストから嫌われるおそれがあります。偶然を装っても、故意のお触りか・本当に単なる事故なのかは、プロのセラピストにはバレています。

セラピストに嫌われると、受けられるサービスにも影響が出ます。触られないようにすることにセラピストの意識が向くため、マッサージが中途半端になり、質の良い施術が受けられなくなります。

2-2.サービスが中止される

言動によっては、サービスそのものが中止される可能性もあります。お客様と個室または半個室で2人きりとなるメンズエステでは、トラブル時の最終判断がセラピスト本人に委ねられています。

同じ店舗であっても、セラピストごとにお触り後の対応はさまざまです。セラピストAさんにとって許容範囲内のお触りが、Bさんにとっては我慢できない行為かもしれません。Aさんが口頭注意だけで許してくれたとしても、Bさんからサービス中止を言い渡されることがあります。

サービス中止をはじめとしたトラブルが発生したときは、基本的にセラピストから店舗スタッフに報告がされます。やんわりと断っている相手に「この子は大丈夫そうだ」と勘違いして過剰なサービスを強要すれば、お店にも悪質な客と認識されるでしょう。

2-3.指名NG・出禁になる

お触りやボディタッチなどNG行為の要求がひどかったり、セラピストから嫌われたりすると、指名NGや出禁につながります。

指名NGは、セラピスト本人が「この人は予約を受けないでほしい」とスタッフに伝えている状態です。店舗自体は利用できるものの、指名NGを出しているセラピストは予約できなくなります。SNSなどで出勤を確認してから予約の電話をしたとしても、枠が埋まったなどと理由をつけて断られます。

出禁は、店舗の利用すら断られている状態です。ルール違反がひどかったり、なんらかの問題を起こしたりした場合は、指名NGのみならず出禁となることがあります。出禁情報はスタッフ間で共有されており、予約なしで来店したとしてもサービスは受けられません。

2-4.ブラックリストに載りグループ店の利用が制限される

特定の店舗で出禁になっても、ほかの店舗に行けば大丈夫と安易に考えてはなりません。グループ経営または姉妹店のあるメンズエステでは、出禁対応となったお客様の情報をブラックリストとして共有しています。

一部の店舗で出禁になれば、ブラックリストに載ってグループ店全体で出禁となる可能性があります。グループ店でなくとも、エリア内の同業者同士で情報共有される場合が多いため、以前のように予約を取ることは困難です。

必ずしも、すべてのお店で最初から出禁となるわけではありません。ただし他店で過去に悪質な行為をした人は、要注意人物として厳しくマークされるため、ささいなトラブルでも出禁となるリスクは高いと言えます。

2-5.(場合によっては)警察に逮捕される

セラピストが拒否したにもかかわらず、強引にお触りを繰り返すなど悪質な行動に出た場合は、不同意わいせつ罪で警察に逮捕されるおそれもあります。

ただし、警察への通報は、あくまで店舗やセラピストが危険だと判断した場合の最終手段です。うっかり事故でセラピストに触れたり、意図せずルール違反したりした程度では、通報される可能性は低いと言えます。

3.メンズエステでお触りしたい気持ちを抑える方法

禁止行為だと分かっていても、お気に入りのセラピストから際どい部分へのマッサージを受けると、性的興奮を覚えることがあります。どうしてもセラピストにお触りしたい、偶然を装ってボディタッチしたいという気持ちがあふれたときは、下記の対処法を試してみましょう。

  • ほかの部位へのマッサージに切り替えてもらう
  • 失敗したときの記憶を思い出す
  • 家族の顔や今後の予定を思い浮かべる

たとえば鼠径部など際どい部分のマッサージを受けているときや、セラピストの胸・お尻が顔や手の近くにあるときは、体勢を変える方法が効果的です。ほかの肩や背中などほかの部位へのマッサージに切り替えてもらうと、性的興奮を抑えやすくなります。

セラピストの胸や手が見えない体勢なら、無意識に触る心配もありません。

体勢を変えるほかには、マッサージから別のことに意識を向ける方法がおすすめです。失敗したときの嫌な記憶を思い出したり、家族の顔や今後の予定を思い浮かべたりしましょう。

頭の中がセラピストでいっぱいだった状態から解放され、冷静さを取り戻せます。セラピストにバレないように、自分の手の甲や足をつねるなど、痛みで思考を切り替える方法もあります。

まとめ

メンズエステでのセラピストへのお触り行為は重大なマナー違反です。お触りによってセラピストから嫌われるだけでなく、サービスの中止や出入り禁止、ブラックリスト入りなど、今後の利用にも大きな影響を及ぼします。さらに、場合によっては警察沙汰になるリスクも否定できません。

トラブルを避けるためにも、施術中に興奮のあまりセラピストに触りたくなった場合は、体勢を変えたり気持ちを切り替えたりして冷静差を取り戻しましょう。